2008年10月28日火曜日

スティグリッツ教授の経済教室

何かの雑誌の中でこの本が取り上げられていたので、興味半分で読んでみた。

内容は現在経済の実態から、IMFトップが如何に駄目なやつかや、イラク情勢、環境問題等、いまの経済を取り巻く環境について、広い視点からスティグリッツ教授が独自の見解を述べていた。

そこで面白い、とおもったことを4つ取り上げる。

①経済活動を活発にするには、極端な資本主義の導入より、ある程度国がセーフティーネットを張った状態のほうが、経済が活発になりやすいこと。
⇒スウェーデンで、教育・再就職・完全雇用・セーフティネットで、人々の生活に対しての不安を取り除くことで、消費促進を促している。

②インフレとデフレでは、インフレのほうがまだましなこと
⇒インフレは消費欲求があるが物価が高い状態、デフレは消費は極力したくないため物価が下落した状態。どちらが経済的に活発化というと、お金の流れをつくるインフレのほう。

③京都議定書のギャップ・アンド・トレード方式より炭素税制度にしたほうがよい
⇒グローバルな炭素税を導入することで、議定書に参加していない国に対して炭素税を課税し、協力を促す。

④グローバリゼーションが必ずしも国によい効果をもたらしていないこと
⇒ケインズが批判したように、グローバルになってはいるが、長期的には我々は皆死んでいる。


最近のリーマンブラザーズの破綻による株価の下落しかり、原油価格の下落しかり、すべてはグローバルであるが所以にひとつの問題が一気に世界を駆け巡った感じがしていたけど、グローバルって
言葉自体に疑問をなげかているところが面白かった。
また、経済をよくするためには、結局お金の流れをよくするしかなく、それが滞ると、今の株価下落を招いている銀行同士の疑心暗鬼による貸し渋るが発生し、経済活動をより悪くするんだなー、と改めて思った。

ただ、最近の新聞を読んでいて、あれだけ原油高は産油国が出し渋りしていたから、っていってたアメリカが、リーマンショックによる投資家のオイルマネーからの撤退で一気に下落したことを、何一つとりあげていないところが、結局過ぎ去ってしまえばそんなもんか、と思い、新聞も情報半分だな、とおもった。

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